Galerie LIBRAIRIE6では、菅野まり子「聖樹玄影 / 失われた庭園を覚醒夢に描く」展を2024年7月6日 (土) 〜 7月21日 (日) まで開催いたします。
「失われた庭園」とは、記憶の中の懐かしい庭 = 楽園でもあり、自意識が目覚める境域、私たちの見慣れた世界の端緒も暗示しています。paradiseの語源は古ペルシア語 pairidaēza (= 閉じられた場所)とされています。護られ、恵まれた無垢の園は、閉塞の檻と言う一面もあります。「囚われ」に気づいたものたちは、知りうる全てを得るために逃げ出しますが、柵の外、物語の外、記憶の外、意識の外では、何を「視る」事ができるのでしょうか。
本展では、菅野による記憶の庭を描いた新作タブロー約15点による展示です。
作品のお問い合わせは<<info@librairie6.com>>までお願い致します。
※SNSからのお問い合わせはご遠慮下さいませ。
【イヴェント開催のお知らせ】
「渡邊ゆりひとによる即興歌」
日程:14(日)、21日(日) 16:00よりスタート(約20分)
会場:Galerie LIBRAIRIE6
入場料:無料
予約:不要
【作家在廊日】
7月6日(土)、10日(水)、14日(日)、18日(木)、21日(日) 各日15:00より作家在廊予定。
※その他、在廊日は決まり次第HP / SNSにてお知らせ致します。
Open : 水曜日-土曜日 12:00 ‐ 19:00 日曜日 12:00 – 18:00
Close : 月曜日 ・ 火曜日 (※15日(月/祝)は休廊日です。)
※ 展覧会最終日は17:00に閉廊いたします。
Address : 東京都渋谷区恵比寿南1-12-2 南ビル3F
Tel : 03-6452-3345
Contact : info@librairie6.com
手放した庭、失った庭の記憶は、その風景への追慕と共に、ついに叶わなかった未来の景色をも喚び戻す。これは夢だと意識して見る「覚醒夢」のように、眠りの中に閉じられた夢を絵筆の先に開いて、生死の無い楽園をさまよう。この世に無い植物たちは、うろ覚えの像を結び、その精巧な造形が定かでなく、ただ曖昧な現象の内に風情だけを表出していて、それゆえに、より強靭に匂い立ち、枝葉を広げて見えない風を通している。
饒舌な眠りの中、衆妙に近しい植物たちは、人の想像及ばない夢を見ている。拙い夢を貪るしかない私は、いつしか植物達の夢に取り込まれ、「夢中」になって描いている。ふと、気付いた。いつも儀式のように塗りつぶしてきた背景、そこに本当に描きたかったものは、漆黒という色ではなかった。色(しき)の外、識の外、見ることのできない玄(深淵)だったのかもしれない。/ 菅野まり子
菅野まり子 – Mariko Sugano –
東京生まれ。多摩美術大学大学院修士課程修了。
2001年度文化庁在外研修員としてドイツ・ドュッセルドルフに滞在。
現在、東京を中心に個展、グループ展で作品を発表している。
漆黒の顔料を使ったタブローの他、羊皮紙を使ったペン画などで、神秘的な情景を描く。作品の多くは物語を想起させるが、必ずしも既存の物語が表現されているのではない。時代に滅ぼされることなく残存した古今東西のイメージ群を認識の捕縛から解放し、夢の中のように自由に遊ばせて、眼の内に去来するまま、何時(いつ)とも何処(どこ)ともいえない次元を描こうとしている。
【ご来廊の皆さまへ】
○状況に応じて開廊時間を変更する場合はHP・SNSにてお知らせいたします。
ご理解とご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
LIBRAIRIE6 /シス書店
Address : 東京都渋谷区恵比寿南1-12-2 南ビル3F
TEL/FAX : 03 6452 3345
CONTACT : info@librairie6.com
OPEN : 水曜日-土曜日 12:00‐19:00 日曜日 12:00- 18:00
CLOSE : 月曜日 ・ 火曜日(月火が祝日の場合も店休)
※展覧会最終日は17:00に閉廊いたします。
©Mariko Sugano
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