Galerie LIBRAIRIE6/シス書店では第29回企画として、
栗田紘一郎+平竜二によるプラチナプリント展「光の漂流物」展を7月11日(金)~8月3日(日)まで開催致しました。
本展は栗田紘一郎と平竜二による雁皮紙を用いたプラチナプリントの展示です。
プラチナプリントとは、「光の芸術」とも呼ばれる1873年にイギリスで発明されたプリント技法。
経年変化に耐えうるプリントの安定性と、連続諧調による美しさが半永久的に保たれる「永遠のプリント」と言われている。
栗田紘一郎 – Koichiro Kurita –
1943年満州生まれ。
関西学院大学在学時、視覚心理学の研究にカメラを応用したのが写真との本格的な関わりとなる。
卒業後、東京で広告写真家として20年余活動したが、ヘンリー・デビッド・ソローの「Walden」に出会い、人間形成とアートの創造への重要な要素を「自然」に見出しファインアートフォトに転向する。
自然界の接点のシリーズとして纏めた「地水気」は伝統的な写真技法プラチナプリントに雁皮紙を用いた大型プリント作品で、New York Timesにも紹介される。
平行して人間が自然に与えるインパクトの心理的効果をまとめたシリーズTrace、都市のシリーズUrbansphereを発表する。
2003年Perceivingは視覚心理学からヒントを得て制作し8×10インチカメラによる精密な描写の複数の密着プリントで一つの作品を構成したもので、広い視覚空間と認知時間を平面に凝縮したシリーズである。
シリーズ作品の多くは日米欧の美術館企画展、ギャラリー、大学などで展示され、永久コレクションされている。
平竜二 – Ryuji Taira –
1960年熊本県生まれ。
1983年より写真家/高村規氏に師事。
その後、東京にて広告写真家として活動し、国内外の広告賞を多数受賞。
後にニューヨークにて栗田紘一郎氏に学び、欧米にてファインアートフォトグラファーとなる。
プラチナプリント作品はニューヨークを中心に個展やグループ展で発表され、サンディエゴ写真美術館 /
サンタバーバラ美術館 / パリ国立図書館などの美術館に収蔵されている。
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