藤野 一友

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1928年、東京都生まれ。
慶應義塾大学中退。その後、文化学院美術科で村井正誠に学ぶ。
1951年には二科展に初入選し、以後は同展を発表の主な場とし、1964年に会員となる。
他に、アンデパンダン展出品、瀧口修造氏との出会いによりタケミヤ画廊個展。
また、本の装丁・挿画・舞台美術等にも深く携わり、小説や詩も手がけた。
戦後の荒廃から復興への時代である1950年~60年代の日本において、シュルレアリスムの影響を受け、幻想表現を追求したその画業は病により中断された。
短い活動期間ではあったが、澁澤龍彦氏からは「密室の画家」と称され、文学にも精通していた藤野の作品は三島由紀夫氏からも評価を得ていた。