第99回企画「中井英夫 生誕100年」展 – 本多正一写真集「彗星との日々」と装画作家たち –

posted in: Uncategorized | 0

Galerie LIBRAIRIE6/シス書店では第99回企画として、
「中井英夫 生誕100年」展 – 本多正一写真集「彗星との日々」と装画作家たち – を7月16日 (土) ~ 7月30日 (土) まで開催いたします。中井英夫の晩年に助手を務めた本多正一による写真、また数多くの装画を担当した建石修志の鉛筆画に加えて村上芳正による版画作品を展示。
中井英夫の直筆原稿ほか数々の遺品もあわせて展示いたします。

生誕100年を記念し、新装版『水星の騎士』を限定250部にて刊行!
———————————————————————–
【新装版『水星の騎士』】
2022年7月16日 LIBRAIRIE6刊
著者:中井英夫  
価格:3,850円(税込)
巻末:本多正一
栞:建石修志、福島泰樹
※お一人様二冊までとさせて頂きます。
オンラインでのご購入は7月16日(土)13時より販売開始。

■購入特典
新装版『水星の騎士』をご購入くださった方に、
特典として中井英夫の「一番大事なシャシン」のポストカードをプレゼントいたします!
———————————————————————-
※最終日は、17時に閉廊いたします。
※月曜・火曜は休廊日です。

中井英夫– Hideo Nakai –
1922年、東京・田端生まれ。太平洋戦争の学徒動員で参謀本部配属、のちに戦中日記『彼方より』を刊行。戦後、東大に復学し第14次『新思潮』を創刊、同人に吉行淳之介、椿實ら。『短歌研究』『短歌』編集長として葛原妙子、塚本邦雄、中城ふみ子、寺山修司、春日井建らを抜擢。1964年、塔晶夫の筆名で『虚無への供物』を刊行。探偵小説のスタイルを借りた戦後文学の達成として「推理小説の墓碑銘」とまで絶賛された。彫心鏤骨の文体と建石修志の挿絵・装丁を得た『幻想博物館』『悪夢の骨牌』(泉鏡花文学賞)『人外境通信』『真珠母の匣』の『とらんぷ譚』のほか、『黒鳥譚』『幻戯』、エッセイ集『ケンタウロスの嘆き』、日記『黒鳥館戦後日記(正・続)』、短歌論集『黒衣の短歌史』、詩集『眠るひとへの哀歌』など独自の文学世界を築いた。絶筆は詩「眠り」。1993年12月10日死去。『虚無への供物』開巻と同じ月日、曜日であった。導師・福島泰樹のもと友人葬が営まれ、墓所は山口市の正福寺と下谷・法昌寺にある。

本多正一 – Shoichi Honda –
1964年、宇都宮市生まれ。青山学院大学卒業。写真家、文筆家、小樽文學舎特別理事。1989年、羽根木の門前で中井英夫と遭遇、助手を務める。1996年、写真集『彗星との日々』を刊行。東京写真月間97協賛として銀座ニコンサロンにて写真展開催(高梨豊「年間写真展ベスト5」)。西井一夫の慫慂により毎日新聞社『シリーズ20世紀の記憶』編集部。エッセイ集『プラネタリウムにて』(松下竜一「今年のベスト3」)、共著『怪人 江戸川乱歩のコレクション』、編著『中井英夫全集』『幻影城の時代 完全版』、平井隆太郎『うつし世の乱歩』、谷崎潤一郎『人魚の嘆き・魔術師』復刻版、共編著『薔薇の鉄策ー村上芳正画集』、横溝正史『完本 人形佐七捕物帳』、小栗虫太郎『亜細亜の旗』など。表紙写真作品に浜田雄介編『子不語の夢』、坪内祐三『極私的東京名所案内』、椿實『メーゾン・ベルビウ地帯』など。

建石修志 – Shuji Tateishi –
1949年東京生まれ。東京芸術大学VD専攻卒業。
鉛筆画を中心とした作品をはじめ、油彩とテンペラによる混合技法、コラージュ、オブジェによる制作活動を展開、また並行して幻想文学関連の数多くの挿画・装幀の仕事を手掛ける。「凍結するアリスたちの日々に」を最初に、数多くの個展、展覧会を開催している。技法書に『鉛筆で描く』他。作品集に『変形譚』、『標本箱の少年』他。絵本に『もりでみつけたおともだち』『月』他。

村上芳正 – Yoshimasa Murakami –
1922年、長崎市生まれ。家庭の事情で海星中学校を中退し、三菱長崎製鋼所に勤務。太平洋戦争で台湾へ出征し、多くの戦友たちを見送る。復員後、原爆投下直後の長崎の惨状に直面した。戦後、役者を志し上京。独学の絵で街頭の似顔絵描き、『それいゆ』挿絵などで生計をたて、かたわら二科展に連続入選。三島由紀夫の知遇を得て、繊細華麗なペン画を駆使し、河野多恵子、多田智満子、吉行淳之介、倉橋由美子、日影丈吉、澁澤龍彦、瀬戸内寂聴、渡辺淳一、赤江瀑らの装幀画家として活躍。代表作に三島由紀夫『豊饒の海』、沼正三『家畜人ヤプー』、連城三紀彦『戻り川心中』、『ジャン・ジュネ全集』『バタイユ全集』など。2008年、ギャラリー・オキュルスにて初の個展「村上芳正の世界展」開催。2011年、中井英夫との共著『殺人者の憩いの家』刊行。2013年、弥生美術館にて「三島由紀夫の最後の装幀画家ー村上芳正展」開催。『薔薇の鉄策ー村上芳正画集』に生涯の業績がまとめられ、2022年、100歳を迎えた。

【ご来廊の皆さまへ】
○換気のため入口と事務所の窓を開けさせて頂いております。
○入口にアルコール消毒液を設置しておりますのでご利用くださいませ。  
○会場内は15名様迄とさせて頂いております。人数を超えた場合は、恐れ入りますがお待ち頂いておりますのでご了承下さいませ。
○状況に応じて開廊時間を変更する場合はHP・SNSにてお知らせいたします。ご理解とご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

LIBRAIRIE6 /シス書店
Address : 東京都渋谷区恵比寿南1-12-2 南ビル3F
TEL/FAX : 03 6452 3345
CONTACT : info@librairie6.com
OPEN : 水曜日-土曜日 12:00‐19:00 日曜日/ 祝日 12:00- 18:00
CLOSE : 月曜日 ・ 火曜日(月火が祝日の場合も店休)
    ※展覧会最終日は17:00に閉廊いたします。

※トップ画像は「中井英夫と次姉・静(昭和25年)」
©Hideo Nakai, Shoichi Honda, Shuji Tateishi, Yoshimasa Murakami
※画像の無断転載及び無断使用はご遠慮下さい。