第48回企画-ハンス・ベルメール+ウニカ・チュルン「ファンム・アンファンの楽園」

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Galerie LIBRAIRIE6/シス書店では第48回企画として、
ハンス・ベルメール+ウニカ・チュルン「ファンム・アンファンの楽園」展を11月5日(土)~11月20日(日)まで開催致しました。

ハンス・ベルメール – Hans Bellmer – (1902-1975)
ドイツ出身の画家、写真家、人形作家。ドイツ帝国のカトヴィッツ出身。
ナチ党の政権掌握後の1930年代中頃に、等身大の創作人形を制作・発表したことで知られる。
芸術家としてもシュルレアリストに分類されるベルメールだが、ドイツの情勢を支持する仕事はしないと宣言し、ナチズムへの反対を表明した。
関節人形の制作にあたっては、人体を変形させた形態と型破りなフォルムにあらわれているように、当時ドイツで盛んだった「健全で優生なるアーリア民族」を象徴する行き過ぎた健康志向を批判したものである。
ベルメールの斬新な作品は、アンドレ・ブルトンら当時のパリのシュルレアリストには受け入れられ歓迎された。
1934年、少女の関節人形の白黒写真10枚を収めた『人形』(Die Puppe)をドイツで自費出版する。
その写真は、初めて作った人形を背景の前に置き、活人画のシリーズとして撮影したものであった。
日本においては、1965年に雑誌『新婦人』で澁澤龍彦がベルメールの球体関節人形を紹介したのが、作品が広く知られるきっかけになった。

ウニカ・チュルン Unica Zürn(1916ー1970)
ドイツの画家、作家。ハンス・ベルメールのパートナー、そして作品のモデルとして有名な女性で、彼とともに生活し、影響を受けながらの共同作業も多い創作活動の中で、アナグラム詩と自動画を残した。
しかし晩年の10年間ほどは統合失調症に苦しみ、入退院を繰り返していたため作品数は多くはなく、1970年の一時退院中に投身自殺した。2016年でウニカ・チュルン生誕100年を迎えた。


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