飯村隆彦

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1937年東京生まれ。
日本の実験映画の草分けの一人であり、1960年代にハプニングのオノ・ヨーコ、画家の赤瀬川原平、作曲家の小杉武久、暗黒舞踏の土方巽などの前衛芸術家の協力もあり、8ミリや16ミリの前衛映画を個人で制作し、ギャラリ-やホ-ルでゲリラ的に自主上映活動を行う。
大林宣彦、高林陽一、ドナルド・リチ-、石崎浩一郎らと実験映画集団「フィルム・アンデパンダン」を1964年に結成し、東京の紀伊国屋ホ-ルで日本の個人映画史上最初の実験映画祭を行なった。
1965年、オノ・ヨーコの音楽による実験映画「LOVE」が、ジョナス・メカスによって「ビレッジ・ボイス」紙上で高く評価され、ニューヨークにデビューした。
1966年にはハ-バ-ド大学国際セミナ-に招待され渡米、さらにニュ-ヨ-クのジャパンソサエティの客員芸術家として制作と上映活動を行なう。
1973年、ドイツアカデミ-の招きで、1年間ベルリンに滞在、キネマテ-クやベルリン芸術アカデミ-で個展上映、74年にはパリのシネマテ-クやポンピドウ・センタ-などでも個展上映を行う。ニュ-ヨ-クでは1974年に近代美術館、79年にはホイットニ-美術館で個展とパフォ-マンスを行い、個人映画作家として、国際的に評価される事となる。